トリップシリーズもので、いつものヒロインは全く登場しません。高校生ヒロインの冒険譚です。
パラレル・どっと・混む〜Episode1〜*
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「浩美聞いて!」
少年跡部の世界から戻った翌日。
ケガの治療と異世界から帰還後の検査入院している私の個室に、千晶が勢いよく飛び込んで来た。
「何? どしたの?」
読んでいた電子書籍の画面から顔を上げて千晶を見た。
「前回と同じ。行方不明者がもう一人戻って来たって!」
「ホント!? よかった、身体を張ったかいがあったよ」
と、自分の任務の成功とパラレル界の一人の跡部くんも救えた事が本当によかったと思った。
「本当だよ。浩美が傷だらけで戻った時はマジびっくりしたんだからね! 頑張り過ぎだって」
怒ったようでも、めちゃくちゃ心配してくれた千晶に、次回は気をつけると伝えた。
コヨーテに噛まれた傷ということで、慌てて狂犬病の検査もされたけど、そっちは大丈夫なようだった。ただ、右手の傷は腫れも出てきたせいか、やや大袈裟に包帯でぐるぐる巻きにされた。
鏡を見ると顔にもあちこち擦過傷ができている。
(これ、しばらく外出しないほうがいいかな)
もがき苦しんだコヨーテからの爪の引っ掻き傷はかなり広範囲にあり、全身包帯と絆創膏まみれで痣もひどい。
(下手するとDV受けたと思われそうだ)
まあ、バイオレンスなことはしてきたけどね。
心の中で自分に突っ込みを入れると千晶からのお見舞いのチョコレートに手を伸ばした。
「あれ浩美、切原から電話来てる」
一緒にチョコをつまむ千晶が、サイドテーブルに置いてある切原の携帯の着信ランプを指差した。