トリップシリーズもので、いつものヒロインは全く登場しません。高校生ヒロインの冒険譚です。
パラレル・どっと・混む〜Episode1〜*
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「な、んでカナダ、空軍……が?」
跡部は目を見開いたままヘリを見続ける。
(そりゃ、わけわからんよね)
「君のお迎えだよ」
「俺の!?」
心底びっくりした顔でヘリから私へ一気に視線を移動させた。
国籍不明のアンノウン機が領空侵犯していたら、どこの国だって威嚇して追っ払いに来るわな。
ただ、意味不明なジグザグ操縦してたら事故か故障で操縦不能に陥ってるのか? と、若干の心配もしてくれるってものさ。コルモラントは捜索救難ヘリだから。
跡部はもう大丈夫だ。私の願い通り無事親元へ帰れるだろう。
イーグルが近づいてくるが、ホーネットたちのレーダーにはもうその姿は映らないだろう。私の世界へ還る次元へ切り替わったはずだから。
「跡部、私も帰るよ」
「え?」
「いい? 君はずっと一人だった。私のことは他言無用。言うとややこしくなるからね? わかった?」
「え? 何を言って……」
「元気で、テニス頑張ってね」
「え? あ、おい!」
待てよ、と言いかけた跡部にニコリと笑顔を向けた浩美は、そのまま靄のように霞んで消えていった。
「え……」
跡部はただ呆然とその場に立ちすくんだ。
「君、大丈夫かい? お父さんやお母さんはどうしたの?」
ヘリから降りて駆けよって来た大人たちに話しかけられても何も言えず、そして動くことも出来なかった。