トリップシリーズもので、いつものヒロインは全く登場しません。高校生ヒロインの冒険譚です。
パラレル・どっと・混む〜Episode1〜*
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「だ、大丈夫か……?」
心配そうな跡部の声が背後から聞こえた。
「ああ、大丈夫。それより」
「いや、大丈夫なはずねえだろ! お前の手……!」
跡部を振り向きつつ言った私に、彼は驚愕の声をあげ、私の右腕を掴んだ。
「え?」
自分の腕を見た。
夢中で全然気づかなかったが、血まみれだった。痛みすら感覚が麻痺したのかわいてこない。
更に我が身をよく見れば、服はあちこち切り裂かれ泥まみれで腕も足も無数の傷だらけだ。
断末魔のコヨーテがのたうち、噛み、暴れ、引っ掻きまくった結果だ。
「お前、こんなになるまで……」
跡部が私の右腕ごと抱き込むと、肩を震わせた。感覚のない右手の拳に暖かい滴が落ちたように思えた。
コヨーテとの戦いの最中からイーグルが頭上を幾度も旋回しているのがわかった。ただ、旋回だけならまだしも、何やらタッチアンドゴーのように不思議なパフォーマンスを延々と繰り広げていたが、あれは一体なんだったのか。
その疑問はほどなくして解けた。
軍事用のヘリが突如飛んで来たのだ。そしてヘリの後ろにはカナダ空軍と思われる戦闘機もやって来た。
「な、んだ?」
バラバラと音をたてて突然現れたヘリに、わけがわからずポカンとした顔で見上げる少年跡部に
「CF-18ホーネットとCH-149コルモラントだよ」
そう答えた。
「コルモ……? ホーネット?」
ますますわけがわからないという困惑の表情をする跡部。
「コルモラントはヘリ、ホーネットが戦闘機。どちらもカナダ空軍所属」
「カナダ空軍……?」