トリップシリーズもので、いつものヒロインは全く登場しません。高校生ヒロインの冒険譚です。
パラレル・どっと・混む〜Episode1〜*
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切原くんへ
久し振りです。変わりないですか?
交換した切原くんの携帯に、面白半分で自分の使っている充電器を差し込んでみたら、あら不思議。充電されました。
で、電源入れたらちゃんと立ち上がったので、ちょっと奇跡にチャレンジします。
切原くんが気づくかわからないけど、そちらの私の携帯へメールを送ります。
もう見られないと言っていた写真も試しに添付するね(勝手に見てごめん)
うまく届きますように。
PS そちらの私の携帯の待ち受け画像はF-15イーグルです。
PS2 切原くんの待ち受け画像、爆笑しました。
「爆笑って、赤也、一体どんな待ち受けにしていたんだい?」
「え、いや、ちょっと、その……変顔を加工して……」
目が泳ぐ切原を幸村と仁王が追求した結果、
「ほう、赤也。よりにもよって、この俺を変顔で加工じゃと?」
「いやいやいやいや、仁王先輩だけじゃないっスからっ! あ……」
口許だけで笑う仁王に詰め寄られた切原は、あっさり吐露した挙げ句、言わずに済むことまでこぼしてしまった。
「まあ、仁王。この件は後で一ノ瀬さんにフォルダ画像から送って貰うとして、赤也」
「っス!」
「ほら、すぐ一ノ瀬さんに返事送って」
幸村の言葉で直立不動になった切原も、またたく間に破顔して元気いっぱいに答えた。
「はいっ!」
「精市、仁王、赤也。いやに時間がかかっているが、どうかしたのか」
猛然とメールの返事を切原が打ち始めて間もなく、いつまでも幸村達が部室から出てこないため不審に思った柳がドアを開けた。
「本当かよ!」
「信じらんねー!」
「奇跡とは起こるものなんですね」
「うむ」
「理屈や確率では計り知れない世界を目の当たりにしたわけだな」
柳に続き、登校した丸井とジャッカルが部室に入るなり仁王があらましを教え、それに興奮した丸井が正門まで走り、驚く柳生と怒鳴る真田をものともせずに引っ張って来たのである。