月光小夜曲*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
最初は様子見だから、不二先輩も大して動かなかった…。
次から走り回される…。
よく読まなきゃ…。
でなきゃ、あたしの足は1セットもたない…。
案の定、不二先輩の攻撃パターンが変わった。
左右に振って来る。
走れば、追いつく。
でも、それを繰り返したら自滅だ。
あたしは左側に振られた瞬間、ラケットを右から左へ持ち替えた。
『15―0』
「越前!」
「これなのか!跡部の言った『越前が二人』は」
一斉に視線が七星に集中した。
左手のツイストサーブ。
『30―0』
多分、誰よりも七星を見つめていたのは、リョーマだ。
自分のサーブを七星が同じように打つ…。
ただ自分を見つめて、七星は覚えた…。
(俺を見ていた…)
俺はいつも、あいつに見に来いと言った…。
見ていてくれた…。
まぁ、他の奴のも見てるのは気に食わないけど…。
「ドライブBだ!」
「うっわ~七星ちゃんがキャップかぶってたら、ホントに越前と見まがうよ」
口々に叫ぶギャラリー。
5ゲーム目に入った。
やっぱり不二先輩は、忍足さんのようにはいかない。