トリップシリーズもので、いつものヒロインは全く登場しません。高校生ヒロインの冒険譚です。
パラレル・どっと・混む〜Episode1〜*
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「ともかくこの二人は三日間しかここにはいられねえらしい」
とりあえず自己紹介と言われ名乗りあったあと、跡部くんの話しが続く。
「近江のほうは俺様達をわざわざ見に来たようだから、時間内目いっぱいもてなしてやるぜ。言ってみな、何が望みだ」
千晶の目が輝いた。
「テニス!」
「あーん?」
「みんなのテニスを見たい!」
「なんや欲がないねんな、お嬢さん」
眼鏡の人、忍足って言ったな。
でもその忍足くん、心なしか嬉しそうにも見える。
周りでも、いつもの部活と変わらないと言いながら、千晶に頑張るよ、とか色々声をかけてる。
念願叶って千晶も満足だろう。
「よし、明日は総当たりの勝ち抜き戦でいくぜ!」
跡部くんとみんなの叫びを耳にデザートを頬張った。
「しかしあの人、一ノ瀬さんてほんと飄々としてるよね」
立海用にあてがわれた客間の一室。
幸村と真田の二人部屋にメンバーが集まり話しに花が咲く。
「そっスね。俺達と近江さんが、明日のテニスで盛り上がってる横で黙々と肉食ってましたよ」
「それなら丸井も食っとったぜよ」
「え、俺はちゃんと食いながら盛り上がってただろぃ?」
「たわけが、それは単に話しながら食べていたにすぎん。食事中は慎まんか!」
やぶ蛇だった。
「よし、明日は新作でアプローチしてみよう」
「なんだい、乾。まさか一ノ瀬さんに乾汁?」
こちらは青学の一室。
ほとんどはすでに自室に戻り、手塚、乾、不二の三人が残る。
「とにかくユニークだ。もっと話してみたい」
「へえ。僕はまだまともに顔も合わせていないから、乾がそう言うなら明日ちゃんと話してみようかな」
「そうだな、俺もそうしてみよう」
総当たり戦も楽しみだけど、という不二の言葉でお開きになり、青学メンバーは眠りについた。