俺様からの贈り物*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
雪とは間反対の南にいる七星は、クリスマスの朝食を跡部と済ませると昨日の予定通りクジラを見ることにした。
「凄い!」
間近でその巨体と跳ねる水飛沫に七星は頬を紅潮させて叫んでいた。
「跡部さん、凄い! ホント大きいです!」
「ああ、さすがにデカいぜ。体長13メートル、重さ40トンて言うからな」
跡部も興奮して喜ぶ七星に、連れて来てよかったと満足げだ。
それから湾岸でサンゴも見られ、これも七星は大喜びした。海が本当に綺麗で透けるようだと思った。
帰りももちろん25時間かかるため、名残惜しいが跡部と七星は小笠原を後にした。
船に戻るとメイドさんがアフタヌーンティーを用意してくれた。
夕暮れの海原を進みながら、ゆったりと頂く紅茶は格別だ。
「来てよかったか?」
口元にカップを運びながら跡部は七星に聞いた。
「はい、あんなに素晴らしい星空、本当に初めて見ました。南十字星まで見られるなんて、もうめちゃくちゃ感激です!」
顔をほころばせ、何度も星空の美しさ素晴らしさ、島で見た動植物の珍しさも足して話し続けた。
こんなに七星の言葉を聞いたのは跡部は初めてだと思った。
(可愛いじゃねえか)
跡部の顔も知らずにほころんだ。