俺様からの贈り物*
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跡部邸で開催されていたクリスマス会の会場からいきなり拉致られ、ヘリ、客船と乗せられて来た小笠原。
ただただ唖然としていたが、あの満天の星空に全身を包み込まれた時のなんとも言えない幸福感。
こんな事を事もなげに出来てしまう跡部という人物は本当に凄いと七星も素直に感嘆した。
(でもこのお返し、どうする?)
いきなりだし、跡部さんへのプレゼントって跡部邸での雪だるまじゃ等価交換にもならないし、ホントどうしよう。
視線は星空にあるものの、眉間に皺を寄せる七星に
(またろくでもねえこと考えてるな)
と跡部も苦笑いを浮かべた。
「出ないな。というか繋がらない?」
クリスマス会から帰宅した幸村も不二も越前も手塚も、一斉に七星と連絡を取ろうとそれぞれメールや電話を入れてみたが、一向に返事が来ない。
「都内と言いつつ山奥の別荘にでも連れて行ったのか……?」
跡部ならどこにでも別荘はあるだろうし、ホワイトクリスマスと言われて雪景色に誘われたら、危機感も低く好奇心旺盛な七星なら
(簡単に騙されて連れて行かれそうだな)
幸村たちはそれぞれ七星の性格を思い、軽くため息をついた。
イブに降った雪はクリスマスの朝には溶けてしまったが、もし七星が雪で楽しんでいるのなら、それはそれでいい、と返事のないスマホを手にそれぞれが思った。