俺様からの贈り物*
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「それも似合うじゃねえか」
待ちかねたように迎え入れる跡部も目を細め、七星のドレス姿を誉めてエスコートした。
ホールのクリスマスツリーの下には、綺麗にラッピングされたプレゼントがこれでもかというくらいいくつも積み上げて置かれている。
(そうか、後で乗務員の皆さんもプレゼント交換するんだな)
始めはディスプレイかなとも思って、気づかれないように隠れてそっと持ち上げてみたら、重さがそれぞれ違っていたのだ。
明らかに贈り物として何か入っている。ちょっと嬉しくなった。
やはり自分一人がもてなされているのは気が引けるようで、クルーメンバーもそれぞれ楽しんでいるならよかったと感じたのだ。
しかし、気づかれていないと思っていたのは七星だけで、跡部も跡部家の執事やメイド、シェフも仕事の傍ら微笑ましく思いつつその姿を見ていた。
ただ、七星はこの時忘れていた。自分の部屋にあったクリスマスツリーの下にもプレゼントが山になっていたことを。
明かりが落とされ、再びツリーに灯る煌めきと跡部家の室内管弦楽団が奏でるワルツの中、
「小笠原まではるばるとお前を連れて来たのは、この星空をお前に見せたかったのが一番の理由だ」
大きな窓から見える散りばめられた数々の星。
「ありがとうございます、跡部さん。本当に南十字星まで見られるなんて、思ってもいなかったです」