俺様からの贈り物*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「凄っ!」
え? 何これ!
覗いた途端、視界がパアッと明るくなり、同じ空なのに更に何倍もの星が目に飛び込んだ。
「流れ星が見える!」
感嘆の声をあげるあたしに撮影班の人も満足げに頷いた。
「ISO感度は819,200なのでかなり宜しいかと思います」
「819,200!?」
凄いなんてものじゃない。桁が違う。
一般的なカメラのISO感度は100、200、400、800とか、高くても12,800くらいだ。
あまり高くしても今度は画質がざらついたりしてしまうこともあり、感度が高ければいいというものでもないから難しい。
だからこの手にあるカメラは物凄まじいと言える。
あたしはうやうやしくそのカメラを撮影班の人に返した。
「あれで夜の俺様アルバムも出来るってわけなんだ」
花火や夜景も綺麗に撮れそうだな、と部屋に戻りながら思った。
「お嬢様、ディナーのお召し物にこれはいかがでしょうか?」
ドアを開けたらなぜだかメイドさんたちがドレスやブラシを持って並び、いやに嬉しそうにしている。
(だから、食事の度に着替えるの無しにして)
と思ったが、まだクリスマス。一年中で最も華やかな日。
そしてここは俺様の客船なのだ。あたしはされるままにするしかなかった。