月光小夜曲*
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皆の視線が、手塚先輩に集まった。
「………」
「手塚…」
乾先輩がもう一度言った。
「…高寺…お前はどうなんだ…?試合をしてもいいと思うのか…?」
手塚先輩があたしを見て言った。その目は『やるな』…と言っているのがわかる…。同時にあたしの心配をしていることも…。
「あたしは…」
ひと呼吸おいた。
「別に構いません。…ただ、一日に出来るのは1セットのみです。それ以上は1ゲームが限界です」
あたしは氷帝での経験から答えた。
「充分だよ。七星ちゃん」
乾先輩が満足気に言った。
「後は…部長の許可だね」
不二先輩が、もう一度手塚先輩を見つめた。
「…七星ちゃんが仮入部したら、部室で僕らの帰りを待たせることも…出来るよね?手塚」
「あっ、そうだよ。出来るよね。いいなぁ~部室を開けると七星ちゃんが『英二先輩お疲れ様』って冷たい飲み物出してくれるんだよね~?」
菊丸先輩が、にこ~と笑ってあたしに近づくから
「…乾汁冷やしておきます」
と、あたしもにっこりして答えた。
「七星ちゃ~ん」
菊丸先輩が半ベソで言うと、皆笑った。