俺様からの贈り物*
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「そろそろお開きかにゃ」
残り少なくなってきたテーブルの食べ物を頬張りながら、菊丸は部屋をぐるりと見回した。
「そうだな」
最後のケーキを皿に取ると丸井もうなずいた。
「……」
窓際で、疲れたように幸村は巨大ぬいぐるみを横目で見た。
「持って帰るんか?」
「嫌だ」
仁王の問いに、速攻で返事をするがその顔は無表情だ。
「お飲み物はいかがですか?」
ドリンクの乗ったトレイを片手に、跡部家のメイドが幸村と仁王に声をかけた。
「いえ……」
と、言いかけた幸村だが、何か思いついたらしくメイドに問いかけをした。
「はい、承知致しました」
メイドが幸村に応えると、
「俺もお願いしたいんじゃが……」
と、仁王も幸村に便乗する。
「でしたら私も……」
傍で拾い聞いたメンバーが、次々とそれに乗った。
「驚くだろうな」
「これだけの人数っすからね~」
締めにジャッカルと切原もすべり込み笑った。
クリスマスツリーのイルミネーションはチカチカとまたたく。夜空の星と一緒だ。
ひと休み中の椅子から見上げるツリーは、今まで自分の目で見てきたどんなツリーよりも綺麗だと七星は思う。
「どうした?」
ぼんやりとツリーを見ていたせいか、跡部も七星の隣りの椅子に腰を降ろした。
「あ、綺麗だなあって……」
あわてるようにグラスを口に運ぶと、残りの烏龍茶を飲み干した。
「ああ、お前に見せたかったからな」
跡部も視線を、七星からツリーの頂上まで動かしていった。