月光小夜曲*
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「………」
手塚先輩は押し黙ったままだ。
「手塚…」
乾先輩が呼びかける。
「…部外者と試合はさせられない」
手塚先輩は部長として当然の答えを言った。
「七星ちゃん、氷帝では、なぜ忍足と試合が出来たの?」
不二先輩がいつもの笑顔であたしに聞いた。
「それは…」
皆の視線があたしに集まる。
「話せば長くなるんですが…体育祭に…」
「あ、氷帝の体育祭ね。あれ凄かったよね。そう言えば七星ちゃん、テニス部で出てたよね?」
あっさりと不二先輩が言った。
「…え?皆さんご存じなんですか!?」
あたしは、青学の人は誰も知らない…と思っていたから物凄く驚いた。
皆くすくすと笑う。
(そんな…)
あたしは、なぜ知られているのか、わけがわからなかったけど…知られているんなら、今さら隠しても仕方ない…と思い
「つまり…それ以来あたしは、氷帝では男子テニス部員扱いなんです。生徒でもないのに…」
と、困ったように言った。
「そう…じゃあ、青学では仮入部にすればいいんじゃない?」
不二先輩が言う。
「それじゃまずいかな?手塚。仮なら本格的にしなくても、体験ぐらいはしても不思議じゃないよね?」
不二先輩はにこ…と笑顔で手塚先輩を見た。