月光小夜曲*
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「条件…て何ですか?」
あたしは跡部さんの言った意味がわからなくて、手塚先輩に聞いた。
「…この世で一番美しい花を手に出来る男の条件だ」
手塚先輩は、前を見つめたままそう答えた。
そしてあたしとつないだ手にぎゅ…と力を込めた。
握られた手にドキリ…としたけど…何のことだろう…そう思う気持ちの方が強かった。
手塚先輩に引かれるままにテニスコートに向かった。
あたしの姿を見つけた乾先輩が、飛んで来て言った。
「七星ちゃん!頼む、俺と試合をしてくれ」
「え?」
「乾、何を言うんだ。高寺は…」
「少しでいいんだ。あの忍足に初めてしたはずなのに、ワンセットマッチで1ポイントも取らせないテニス…俺はデータが欲しいんだよ。手塚」
乾先輩は、真剣に手塚先輩を見た。
「乾…」
「跡部は、青学には越前リョーマが二人いる…そう言った。俺は確かめたい。無理はさせたくない…だが、どうしても知りたいんだ、手塚」
いつの間にか、レギュラーの人が集まって来た。
「…僕も確かめたいな」
「不二…」
「七星ちゃんの頭の中にある、氷帝、立海のデータ…。考えれば凄いよね。七星ちゃん一人いれば、敵のレギュラーメンバー全員と戦えるんだから…」