俺様からの贈り物*
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「よし、休憩は終了だ。鍵を取りに行くぞ」
部屋の扉を開くなり柳はメンバーに向かって言った。
「え! あ、はい」
その言葉であわてて七星は立ち上がる。手にしたかじりかけのマフィンを皿に戻した勢いで、飲みかけの紅茶のカップがスプーンとぶつかりカチャンと音を立てた。
「ほう…いつの間にか雪だな…」
「え…」
まっすぐに正面の窓を見た柳がつぶやいた。
「わぁ…」
ガラス窓の向こう側がいつの間にかうっすらと白くなっている。立ち上がった七星は嬉しそうに窓に駆け寄った。夕暮れの空は灰色に覆われてはいるが、雪はすでにほとんどやんでしまっているようだ。
「あれ…」
チラチラとわずかに舞い落ちる雪片を見ながら、七星はこの広い庭園に何のイルミネーションもされていないことに気がついた。
(さっきの部屋には立派なクリスマスツリーもあったし、この部屋にも小型のツリーはあるし…だからいいのかな…?)
あの派手な演出好きな跡部にしては変だな、と思いはしたがすぐに考えは鍵へと戻った。