俺様からの贈り物*
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「当たり前だ。簡単にしねぇと、あいつが意地張って一人でやると言った場合に、解けなきゃ困るだろうが」
「そうだな。青学、氷帝、立海の三校分のクリスマスプレゼントが、自分一人にのしかかる責任感でただいまいっぱい中なくらいだからな」
わかりきっている、とでも言いたげな柳の口調に、跡部も少しイラつく。自分は七星が来るのを待っているのであって、柳と会話を楽しむ気などないのだ。
「で、用件は何なんだ」
頬杖を外し、座ったまま腕を組むと、今度はジロリと睨んだ。
「どれくらい高寺を引っ張ればいいのだ?」
「あん?」
思惑外な柳の質問に、跡部の睨みもまばたいて止まる。
「鍵の場所を発見させてもいい時間だ。跡部にも演出の都合があるだろ?」
「…ハッ! 余計なお節介はいらねぇよ。いつでも来い。準備なんざとうに出来てるんだからな」
苦笑混じりに跡部は、組んでいた手をほどくと額に当てた。
「わかった。では休憩は切り上げて、さっそくミッション開始と行こう。ではな」
短く手を上げると柳は、司令官のようにさっそうとドアから出て行った。
「…ったく…」
跡部は作戦に疲れた将軍のようにその司令官の背中を見送った。