俺様からの贈り物*
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「先に座って食べててくれないか。幸村に言っておくことがあったんだ。ちょっと失礼するよ」
柳がそう言うと、その場を乾に任せドアから出て行った。
「他の連中はどうした?」
元の広間に戻った柳は、広い室内にぽつりと一人残る跡部に聞いた。
「ゲーム大会場だ…お前こそどうした柳。ヒントならあれ以上やらねぇぜ」
椅子に座り頬杖をついた姿勢のまま、面倒くさそうに目だけを動かして跡部は答えた。
「ヒントの必要はない。場所はもうわかった」
跡部の前まで来ると、足を止めニヤリと細目のままの笑いを見せた。
「…早いな。さすがデータマンか。もっとも、お前と乾を選択した時点でやられたとは思ったが…しかし、それならなぜあいつが直接来ない?」
柳のそれに自虐的にも思えるような薄笑いで受けた跡部は、ただ疑問だけを口にした。
「高寺はまだ場所を知らない」
「……何…?」
「知っているのは俺と貞治と樺地だ」
「…それをわざわざ報告に来たのか? ご苦労だな」
今しがたまでのどことなくぼんやりとしたような表情が、呆れたような顔に変わった。
「簡単すぎだ。あれならそのうち高寺一人でも気がつくだろう」