俺様からの贈り物*
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「お疲れでしたらこちらのお部屋で休まれませんか?」
ティーポットやお菓子を乗せた小さなワゴンを押した跡部家のメイドが、広間を出た廊下の片隅で固まっている七星ら四人ににこやかに話しかけて来た。
「そうさせて貰おう。お願いします」
乾と樺地、七星に向けて柳が手早く同意を確認し、メイドに軽く会釈をした。
「あの、でも柳さん、あたしは…その早く探さないと…」
三人の落ち着きに反比例し、七星一人が焦るようにそわそわと目を泳がせた。
「作戦会議も必要だよ」
「そう。何事も焦りは禁物。果報は寝て待てとも言うじゃないか」
今度は乾、柳の両データマンに両側から頭を撫で回され、何だかいいように遊ばれながらも二人に従うしかない自分に情けなさを感じ、恥ずかしくなった。
「こちらへどうぞ」
メイドは先ほどの広間からそれほど離れていないドアの前までワゴンを押し、四人を先導しながらドアを開けた。
普段なら控室にでも使われているのだろうか。室内の広さは20畳ほどの居間という感じの作りだ。
「どうぞ、ご自由におかけ下さい」
ソファに案内したメイドは、押して来たワゴンからテーブルにお菓子を置き、カップへと紅茶を注ぐ。