俺様からの贈り物*
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「…あ」
柳の手の感触にハッと我に返り、七星はあわててうつむいていた顔を上げた。
「跡部のヒントは何だった?」
「『24番目の窓にいる王様』だそうです」
細目なのか薄目なのか、光の節約なのか定かではないが、とにかく柳の瞳はいくら直視してもどこを見ているのかわからないため、七星も見上げたままの姿勢で問われるまま答えた。まだ頭に柳の手があるのに、羞恥心もどこへやらだ。
「24番目か…24と言えば今日はイブで24日だ」
すかさず乾が言う。
「そしてイブの24日で24番目の窓と言えば…」
柳もすぐさま反応する。
「え! まさかもうわかったんですか?」
柳の手の下で、七星が驚きと尊敬の眼差しを大きく開いて乾と柳の二人を見比べる。
「………」
「………」
見られた二人はまたお互いをチラリと見やる。アイコンタクトがされているんだかいないんだか、傍目(はため)にはさっぱりわからない。逆光眼鏡と細目なデータマン達。
そして二人は、少しだけ離れた位置にいる樺地を見た。
「ウス」
樺地は小さくうなずいた。