俺様からの贈り物*
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「わかりました」
小さくつぶやくと、七星は跡部に身体を向け伝えた。
「氷帝からは樺地さんをお願いします」
「樺地を? ほう…お前らしいな。確実さと賭けに出る強気な性格。いいぜ、樺地」
「ウス」
跡部が樺地の方へ軽く顔を向け、その名を呼ぶとすぐさま跡部の傍(かたわ)らへと参上した。
「ん~、この選抜基準、身長なんかな?」
「たまたまじゃろ。鍵を探すとなると推理じゃ。本当なら氷帝からもデータマンを選びたいところじゃが…」
「ああ、いねぇよ。データマンなんて」
仁王の言葉に突っかかるように宍戸が言った。
「それじゃ、お嬢ちゃんよく聞け。ヒントはひとつ。1回しか言わねぇ。宝箱の鍵のありかは…24番目の窓にいる王様だ」
「は…?」
「ついでに、鍵を試すチャンスは1回のみだ。ただ一度に全力を賭けろ」
「何だって?」
跡部からのヒントを貰い、乾、柳、樺地の待つ場所へと七星が戻ると、乾が待ち兼ねたように声をかけて来た。しかし、七星は取っかかりのない跡部のヒントにぼんやりと考え込んだままだ。
「どうした?」
よほど頼りなく見えたのだろう。柳がそっと七星の頭に手を乗せ柔らかく撫でた。