俺様からの贈り物*
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「ああ」
不二に促され手塚は、車の誘導を終えた手伝いの若い男性に声をかけた。
「青春学園テニス部の者ですが、本日はこちらの跡部景吾くんのお招きに預かりまして参上した次第です」
澱(よどみ)なく、無表情に用件を伝える手塚。
「さすが手塚だね。俺なら敬語なんて舌噛んじゃうよん」
菊丸が感心したように隣りの不二にささやいた。
「ふふ、ほんとだよね。こんな時の手塚って頼りになるよ」
不二も頼もしげな視線を手塚の背中に向けた。
「あ、はい。皆様のことは景吾様から承っております。ご案内いたしますのでこちら側からどうぞ。ただ今正面玄関口はお車専用にしておりますので」
若い男は手塚達に会釈すると、揃えた指先を屋敷の横側へと伸ばした。
「あれ、偶然だね。同じ時間に来合わせるなんて」
案内の男の後について行こうとした矢先、優しいトーンの声に手塚達が振り向いた。
「…幸村」
「やぁ、手塚。久し振り。全国大会以来だね」
にこやかに微笑む立海大元部長、幸村を先頭に立海大レギュラーメンバーが並んだ。
「あ、お招きに預かりました立海大テニス部の者です」
こちら側に顔を向けた跡部家の者に、幸村はすかさず声をかけた。