俺様からの贈り物*
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「跡部、七星ちゃんはちゃんと来るんやろな?」
跡部邸のひと部屋。ホールとでも呼べそうな大きな広間の窓際で、忍足侑士は同じく窓際付近に置かれている談笑用の椅子に優雅に座る跡部に声をかけた。
「当たり前だ。あいつが来ねぇで野郎ばかりの集まりのどこが楽しい?」
愚問だ、とでも言いたげに跡部は、頬杖をついた姿勢のまま目だけで忍足を見上げた。
「そらそうや。俺かて七星ちゃんがいてへんなら、食うだけ食ってさっさと帰るわ」
そう言いながら、忍足は窓から外を見た。広い庭園だ。ここからは跡部邸の門は窺(うかが)えない。しかし、玄関口へ向かって先ほどから何台かの車が門からやって来るのが見える。
今日のクリスマスイブのパーティは、何も子供達だけのものではない。別室のここよりさらに広い大広間では、大人達の社交場となるのだ。跡部景吾の両親によるパーティだ。
親と子。それぞれ別なパーティを同時に開いたとしても、客同士が顔を合わせることもない。
「賑やかだな」
跡部邸門前には、到着する車を誘導する跡部家の手伝いの者が手慣れた様子でさばいていく姿が見て取れた。
「ま、取りあえず入ろうよ、手塚」