俺様からの贈り物*
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大体、七星がプレゼントなど持って来たら…
(争奪戦になるじゃねぇか…)
下手をすれば、跡部邸のコートで全国大会の死闘が再演されてしまう。
かと言って七星に人数分のプレゼントを要求するのは酷だし、誰もが貰えるのはそれもまたつまらない。男子中学生も複雑だ。
(仕方ねぇ…)
「ああ、そうだな。お楽しみプレゼント会もやるか」
投げやりに言った。
「じゃ、青学の人達にはあたしが連絡しますね」
また嬉しそうな顔をする。それがわけもなくムカつく。
「いや、俺から連絡する。どうせ出席の確認もしなきゃならねぇからな」
例え同じ校内にいるとしても、手塚にばかり七星を会わせてたまるか。幸村にもだ。メールなどさせねぇ。そう思った。
「じゃ、送るぜ」
白い封筒をバッグにしまう七星を見ながら跡部は、車を用意させるためにメイドを呼んだ。
(………)
七星にはひとつだけ疑問があった。やって来たメイドに用件を伝える跡部を見ながら
(…今日の用事、招待状を渡すだけだったら郵送で済むのに。何もわざわざあたしを連れて来なくてもいいのにな…)
そう思い、カップに残った冷めた紅茶を飲み干した。