俺様からの贈り物*
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「用件はこれだ」
跡部邸の応接間に通され、ひと息ついたところで跡部から差し出されたのは一通の白い封筒。
「…これは…? 」
宛名には高寺七星様とあり、裏を返せば跡部家の家紋が施された蝋(ろう)で押された立派な封緘(ふうかん)がされている。
(あ…開けるのが勿体ないような…)
あまりに立派な封緘なので、つい両手で押し頂いた姿勢のままじっと見つめてしまった。
「開けていいんですか?」
思わず深々と腰掛けているソファから、窓際に立って七星の様子をうかがっている跡部に聞いてしまった。
「開けなきゃわからねぇだろ? 」
おかしそうに笑うと跡部は窓際から離れ、小振りなテーブルに置かれているペン立てからペーパーナイフを取り出し、そのまま七星に渡した。
「実はこれなんですが…」
荒井はそう言いながら、事務用の茶封筒を手塚に渡した。
「ん…? 」
受け取った手塚はまず宛名に視線を向ける。
『青春学園テニス部3年生御一同様』となっている。
続けて裏を返す。
『氷帝学園テニス部元部長・跡部景吾』
「跡部からだと…? 」
封筒を手にしたまま手塚は眉を寄せた。