俺様からの贈り物*
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七星を乗せた車は跡部邸の門前でいったん止まる。そして、車が邸内で認識されると閉ざされていたアーチ型の大きな門は、ゆっくり奥へと開き始めた。
季節ごとに手入れの行き届いた広々とした庭園の道を、黒塗りの車は玄関までゆるやかな速度で走る。
「お帰りなさいませ」
いつものようにお迎えのメイド達が並ぶ。
ドアが開かれ跡部に続けて七星も降りる。
(いつ来ても緊張する…もしここに赤い絨毯が敷かれていたら、まるでアカデミー賞か何かの授賞式に出るみたい…)
息を吐いてから見上げる跡部邸の玄関口。スクールバッグを持つ手に自然と力が込もる。
よし! と気合いを入れてから深く息を吸い込み、跡部の後ろからついて行くための一歩を踏み出した。
家に入るだけで力のこもる七星を見て、肩越しに振り返った跡部の目が穏やかに和む。
「あー、そうだ! 幸村部長」
「…部長はお前だよ、赤也」
「あっ…そうでした、そうでした…って、なかなか慣れるもんじゃないっスよ~」
切原にしては珍しい、半ベソのような情けない表情を浮かべる。
ここ立海大テニス部でも、先ほどの青学と同じ光景が繰り広げられていた。