俺様からの贈り物*
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「緊急ニュース! 七星ちゃんが跡部に拉致られた! 」
終業式の後、軽いミーティングのためテニス部部室に集まっていた面々は、ドアを開けるなり叫んだ菊丸英二に大注目した。
「えっ! 」
「何だって? 」
「拉致って、穏やかじゃないね。英二」
「…落ち着け菊丸。早く座れ、ミーティングは始まっている」
「へーい…」
手塚のひと声で菊丸は不満そうな顔のまま部室に入ると、不二の隣の椅子を引いた。
「英二、七星ちゃんがどうしたんだって? 」
小声で不二が尋ねる。
周りの部員も一斉に耳をそばだてたのがわかる。
「わざわざ車で正門まで迎えに来てたんだって」
菊丸も、ホワイトボードの前で冬休み中の練習メニューをようやく慣れて来た感じで説明する新部長荒井と、副部長海堂のまだちぐはぐなコンビに視線を向けながら言った。
手塚や菊丸達3年生は、全国大会からしばらくの後、揃ってテニス部を引退をしている。
時に後輩指導の元にコートに顔を出したりもするが、ほとんどは高等部進学へ向けての準備にあてられる。
そんな手塚達3年生が部室に集合したのは、テニス部の忘年会のためである。