俺様からの贈り物*
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それは2学期の終業式の日。
来たるべく冬休みに向け、長々とした担任教師の注意事項も終わり、待望の通知表が一人一人に手渡された。
気が重かったけれど、そっと覗いて見たらおおむねよく評価されてるかなって思ってひと安心。
「七星、帰ろ。今日は寒いから、早く暖かいバスに乗りたい…てか、車でお迎えに来て貰えるのが一番だけどね」
クラス中帰り支度をする中、友達の春菜もコートに袖を通しながら笑って言った。
「そうだね」
あたしも首にマフラーを巻きつけると、教室の窓から外を見た。朝からどんよりとした天気で、よけい薄ら寒く感じる。
(雨は嫌だけど、雪ならいいな…)
今の天気はそんなことを思わせる。
「七星、行くよ~」
「待って」
春菜の声に我にかえると、あわててスクールバッグを掴み廊下へと走り出た。
「寒っ! 」
「ほんと、寒さのあまり鼻水が出ちゃうわ」
昇降口から一歩外へ踏み出せば、北風がぴうっと吹きつける。
帰宅を急ぐ生徒達は、みな揃って足早に正門へと急ぐ…いや、正門で一部の生徒が固まりを作っている。
「何だろ? 」
「うん」
あたしと春菜は、幾人か集まっている上級生の横を気にしながらも通り抜けた。