横浜物語
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「さーて、何食おっかな」
9人一度に席を離れるわけにはいかないので、3人ずつに分かれてメニューを選びに行くことになった。
始めに丸井、切原、仁王が立ち上がり向かった。
「蓮二とは何を見てたの?」
七星の横に座る幸村が聞いてくる。
「ここの隣のブースにある常設展示場で、開港ゆかりの国の歴史や観光案内を見てました。柳さんの解説が丁寧で楽しかったですよ」
「へえ」
てっきり色々と連れ回ったのかと思っていたが、あまり歩くこともせず歴史紹介の解説に終始した柳に蓮二らしいなと幸村も思った。
ただ、
「また機会があれば横浜の博物館や文学館を案内しよう」
という誘いは聞き捨てならない。
「ふーん、俺も行っていい?」
「幸村さんもですか? いいですね。ご一緒しましょう」
嬉しそうに微笑む七星に、柳と幸村も頬が緩む。
「次は七星さんたちの番ですよ」
いつの間にか2番手で出た柳生たちも選んだ食事をトレイに乗せて戻って来た。
「ああ、それじゃ行こうか」
「はい」
幸村と柳、七星も立ち上がる。
(うーん、何にしよう)
ここワールドグルメレストランは横浜開港の際に結ばれた条約と関係の深いアメリカ、ロシア、フランス、オランダ、イギリスの5カ国と横浜、神戸、函館、長崎、新潟の5都市を中心に国と地域の料理が集まっている。
ロシアのピロシキかフランスのフレンチドッグか、それともイギリスのフィッシュ&チップスか迷う。