横浜物語
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「昼は開国開港の街にあるワールドグルメレストランか赤レンガ倉庫内のカフェ&レストランにしようと思う」
真田と別れ、ベンチから立ち上がった柳はそう七星に伝えた。
混雑具合で店は臨機応変に決めるようだ。
「ブン太とはどこを見たのだ?」
柳の質問に七星は赤レンガに隣接する会場を指差した。
「あそこにある公式記念ショップです」
「では、俺たちは開国開港の街を見て歩こうか。ここにもワールドマーケットがあって土産物が充実しているぞ」
背の高い柳がゆっくりとした歩幅で歩き出した。
そして、土産物と聞いた七星はまたわくわくと気分が上がる。
会場に入った柳は広いフードコートのようなワールドグルメレストランの様子をチラリと眺めた。
「時間帯もあれだが、かなり混雑しているようだな」
「そうですね」
(一度に9人分の席の確保は厳しいか……?)
携帯を取り出し席をどうするか考える柳の横で、七星はメニューを見て美味しそうだなと単純に思うのであった。
柳が開港関係の常設展示を見ながらあれこれと説明してくれる内容は面白く、土産物を見る前に昼休憩の時刻となってしまった。
(残念、もう少し話聞きたかったかも)と思ったが、待ち合わせた他の立海メンバーが席を確保してくれたらしく、二人に手を振っている姿が見えた。
「柳、ちゃんと取れただろぃ」
「俺らの連携プレーっス」
得意げにVサインをする丸井と切原。
(そか、柳さんが携帯で何か送っていたのはこれを頼んでいたのね)
と、柳の用意周到さに七星も感心しきりだ。