東京物語*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……なんだか珍しい商品らしいよ。他では全く売ってなくて手に入らないんだって。俺たち立海のためにかき集めてくれたみたい」
幸村の言葉に立海メンバーの表情も変わる。
「一人一本、早い者勝ちだよ」
にこやかな号令にすぐに箱は空になり、やはり底に一枚のディスク。
「四天宝寺から届け物ですか?」
青学顧問の竜崎に職員室まで呼ばれ、部長の手塚は床に置かれた箱を見た。
「ああ、先日の見学の礼だそうだ」
手塚は黙って竜崎から渡された手紙に目を通した。
「どうしたの?」
箱を抱えた手塚に不二が声をかける。
「へえ、お礼だなんて真面目だにゃ~」
「でも見たこともないボトルっすね」
箱の中を覗き込み、やはりボトルや缶を手にする青学メンバー。
だが、乾だけがそれぞれが持つ物を目にするや、逆光眼鏡を光らせニヤリとした。
「これは四天宝寺もなかなかいいものを送ってくれたね」
「うん? 乾はこれ知ってるの?」
菊丸の疑問に
「ああ、他では買えない。そもそも一般ルートに乗っていない極秘飲料だよ」
「え?」
「マジ?」
青学メンバーの目の色も当然変わる。
「まあ、こういう物は早い者勝ちだろう」
乾の言葉が終わる前に箱は空になった。そして残る一枚のディスク。
「これは?」
乾は段ボールの底から拾い上げた物を部室のパソコンへと挿入してみた。