東京物語*
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『さっきはお疲れ様』
幸村から来ていたメールに郵便局から戻った七星は返事を入れた。
すぐにコール音が鳴る。
『せっかく立海まで来てくれたんだし、本当はキミと一緒に帰りたかったよ』
「ごめんなさい、そもそもが成り行きだし、大阪の人たちで一回限りのお付き合いということでご案内しました」
氷帝から青学、そして立海とテニス部関連の流れなので幸村も納得はしてくれるだろうと、七星も思った。
『そっか、そうだよね。彼らは大阪だし、特に接点もないし、一度きりなら許してあげるよ』
許す……? 幸村の優しい声音からチラチラと何やら感じるただならぬものに、少しだけひんやりとしたが
(いや、あまり考えてはいけない)
そう思い、浮かんだ疑問を打ち消した。
『七星さんと一日ゆっくり過ごしたいのは山々なんだけれど、大会前だから思うように時間も取れなくてごめんね』
会話の終わりに幸村はそう言い、大会の後にたくさん会おうと約束した。
「大会……そっか、大会があるんだった」
運動部ではない自分は、つい出会う人たちの部活メニューを忘れてしまう。
「夏は本当に部活の正念場だよね」
部屋にあるカレンダーは、登校日や宿題の予定くらいしか書き込まれていない。
「もうちょっと何か入れるべき?」
七星はスケジュール帳も開いて割と真面目に悩んでしまった。