東京物語*
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「白石考え過ぎとちゃうか?」
謙也は気にするでもなく、「あいつ凄ないか?」と切原のプレイに指を指した。
「けどなあ」
と言う白石の背中にカブトムシが回り込んだため
「部長、そのまま寄りかかるとカブトムシ潰すんで、気をつけてください」
と、どこか冷めた感じの財前が言った。
「え、そらアカン! 謙也取ってや」
慌てる白石に
「取れたで、今度は頭に乗せるか?」
言った謙也はそのまま白石の髪にカブトムシを掴まらせた。
「四天宝寺っていつもあんななんスかね」
ベンチで何やら騒ぐ連中を見て切原がふと漏らした。
「ああ、お笑いテニスなどの攻撃もあるくらいだからな」
「お笑い?」
なんスかそれ、と切原はもう一度三人組を見た。
「そろそろ行きませんか?」
財前が時計と離れた位置にいる七星に視線を向けベンチから立ち上がった。
「お、もうそないな時間か」
謙也も腕時計に目をやる。
「せやな、昼飯から移動して新幹線の時間考えたら、ちょうどええな」
白石もゆっくり腰を上げた。
「ほな、俺たち帰りますんで、今日はホンマ突然の見学許可ありがとうございました」
幸村に挨拶をすると三人揃って深々とお辞儀をした。
「いや、はるばる大阪からお疲れ様。次は全国で会おう」
幸村の差し出す右手に白石も力強く返した。
「それではあたしも失礼します。今日はありがとうございました」
七星も立海メンバーにお辞儀をした。
「またいつでも来んしゃい」
「メールするね」
幾度か振り返って七星は手を振った。