東京物語*
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「そうなの?」
幸村と柳も七星を見る。
「え、と」
困ったように財前をチラ見する七星に、当の財前はただ微笑んだままだ。
「あ、はい。そうです。新横浜駅まで行きます」
もうどうとでもなれ、という気持ちと、練習終わるまでという立海のスケジュールもちょっとわからないので、
(ランチにありついたら、さっさと駅まで見送ろう)
お腹も空いてきたし、もう打算的にいこうと決めた。
自己解決した七星は晴れ晴れとした顔を幸村たちに向けたため、「先約なら仕方ないな」というムードが立海メンバーにも広がった。
「それじゃしゃーねーけど、菓子やるから観てる間に食べてていいぜ」
と、丸井が飴やらクッキーやらを部室から持ってくると七星に手渡した。
「こちらもお好きな時にお飲みください」
と、柳生がウォータージャグと紙コップを運んできた。
「あの子の扱われ方別格やない?」
七星に対しての立海メンバーの対応が、ちょっと普通と違うと思った白石が謙也にこそっと耳打ちした。
「え、そうやろか?」
「他校の生徒やろ? えっらい親切やん。つか親切過ぎるわ」
膝に片肘をついた白石は左手に顎を乗せ、今一つ納得がいかない風だ。
四天宝寺にも自分たちの部活を観に女子生徒がたくさん来る。が、さすがに他校の女子は来ないし、あらかじめ見学希望でもない限りは敷地に入れない。
「昨日の青学はあの子の学校やし、部員と知り合いでも問題ないけど」
思えば青学テニス部での扱われ方も違っていたような……?