東京物語*
空欄の場合は夢小説設定になります
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ああ、今日ここへお邪魔したんは立海の練習を見学させてもらいたいと思いまして」
ちょっとした氷帝への用事のついでに関東の強豪校を見に来た、と白石は幸村に伝えた。
「なるほど。それは構わないよ。今見学のベンチに案内させるから」
そう言うと幸村は手の空いている二年を呼び、三人を任せた。
「でも、なぜ彼らは七星さんと来たんだろうね」
「それは仁王に聞いてみよう」
幸村と柳に詰め寄られても
「知らんナリ。俺が正門を通りかかったら三人と一緒にいたぜよ」
仁王も知らないのだから仕方ない。
「それはですね」
困ったなと思う七星だが、全て成り行きなのだから、これまた仕方ない。
「それじゃ、せっかく来てくれたんだし練習終わるまで観ていって」
「そーそー、それがいっスよー」
「おし! なら帰りに甘味食おうぜ!」
幸村の提案に
(練習って何時までやるんだろ)
今日はそんな予定は立てていないので、内心早く帰りたいと少なからず焦る。
「あのー、申し訳ないんですけど、彼女にはここまで案内してもらったお礼と、帰りの新横浜駅まで見送ってくれる約束があるんで、俺らと一緒に行動するんで」
と、やおら財前がこちらに近づきつつ言ってきた。
(え?)
新横浜駅?
なんですかそれ。
ランチかモーニングは聞いたが、新横浜までの見送りなんて初耳だと、瞳を丸くする七星に、にこやかに財前が言った。
「そうですよね?」