東京物語*
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「……」
アイスティーを飲みながら、斜め向かいに座り定食を食べる白石を何気に見る。
箸使いが綺麗だな、左利きなんだ、何で包帯してるんだろ? ちゃんと指先も動かしてるし、ケガというわけでもなさそうだけど……?
(それよりさっきのカブリエルってなんだろう)
と言うか、
(この人誰なんだろう……)
グラスの氷を見つめ、ストローを咥えたまま七星は思い出そうとした。
自分の隣に座る謙也はあの忍足の従兄弟だと紹介された。
目の前の黒髪ピアスは昨日会った時に財前だと名乗っている。
残るは謎のカブリエルで包帯。
そっと視線を包帯カブリエルに移した。
「どないしてん?」
その視線を感じたのか、当の包帯カブリエルから聞かれた。
「あ、そうだ!」
「は?」
「ごめんなさい、ずっとお名前がわからなくて、どなたなんだろうと思っていたのですが、昨日手塚先輩のところへお連れした時の事をやっと思い出しました」
『大阪四天宝寺の白石』そう包帯カブリエルは名乗っていた。
「白石さんですよね?」
七星がゆっくりと確かめるように言うと、
「そや、けど俺らもあんたの名前聞いてへんかった気ぃするわ」
白石も箸を止めて笑う。
「ごめんなさい、失礼しました。青学一年の高寺と申します」
三人に向けて七星がお辞儀をした。
「一年生やったん? 俺と白石は三年、財前は二年や、よろしゅう」
「高寺何さん?」
「高寺七星です。よろしくお願いします」
何がよろしくなのか、と思いつつカブリエル以外は解決してちょっとスッキリした七星だった。