東京物語*
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「しゃーないっすわ。10時半まで別なもんで繋ぎにしときますわ」
そう言うと財前はいきなりメニューから七星に視線を移した。
「あんたも頼むに頼めへんやろ?」
財前の指先は七星が選ぼうとしたデザートの上に乗った。
「時間まで軽いサイドメニューでも頼まへん?」
要は一緒に食べようぜ、という誘いなのだが
「あ、いいですね! シェアしますか?」
困っていた七星は快諾した。
(なんや、上手い事しとるな財前)
朝定食の白石とモーニングセットの謙也がそう思った。もちろん三人とも朝は忍足侑士と食べて来たはずだが、育ち盛りの運動部男子には食べていないのと何ら変わりはしない。
「無難なとこでフライドポテトでええやろか」
財前の指は山盛りの文字があるフライドポテトを差した。
(え、こんなに)
と、思ったが
「俺らもつまんでええ?」
白石と謙也もそのページをガン見して言った。
「ど、どうぞ」
勢いに押される七星だが、写真で見る限りかなりの量がありそうだ。
「この若鶏の唐揚げも旨そうやん」
「おし、決まりやな」
言いながら白石が呼び出しボタンを押した。
注文を終え、ドリンクコーナーからそれぞれの飲み物を手にして席に戻れば大きい皿に山盛りのフライドポテトが既に置かれている。
「おお、ごっつあるやん!」
謙也が嬉しそうに最初の一本を口に放り込んだ。
「揚げたてや~」
熱そうに頬張りながら二本目もつまむ。
「ほら、食べや」
三本目に伸ばした謙也の手を叩いた財前が皿を七星に向けた。
「あ、ありがとうございます」
七星が恐縮すると同時に朝定食とモーニングセットもテーブルに並んだ。