月光小夜曲*
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「じゃあな」
跡部さんがレギュラーメンバーに背中を向けると
「待て、高寺は俺が送る」
手塚先輩が言った。
「せっかくたが、俺様が送る約束でね。それに疲れさせたから、歩かせるのは気の毒だ。…じゃな」
跡部さんは言うと、さっさと戻って来て、すぐ車をスタートさせた。
あたしは後部シートから振り返ったけど、皆の表情はわからなかった…。
夕食が終わってから、一人部屋でぼんやりとする。
何だかすっきりしない。
あたしは跡部さんに、事故のことを話しそびれてしまったのが、ひっかかる…。
「言わないとまた、氷帝お迎えコースに乗せられちゃう」
─携帯が鳴った。
『俺だ』
(うひゃ…何てタイミング)
『今から家まで来い。迎えをやる』
「…は?あのもう夜の8時ですが?」
『知っている。気にするな。跡部家の執事が行くからちゃんと説明する。お前の親も安心するだろう』
「え…あ…?」
『ツー…』
切られた……。
跡部さん…俺様時間とあたし時間を一緒にしないでくれません?
ほどなくしてインターホンが鳴った。
一応、跡部家に行くことは伝えておいたけど、夜、子供が出かけるのをよく思う親はいない。
両親とも渋い顔をしていた。