月光小夜曲*
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車はなぜか青学前に止まった。
「跡部さん?」
「まだ手塚がいるかもしれん。ちょっと挨拶してやる」
跡部さんは車から降りると、正門から部室へ向かいかけた。
(挨拶…って跡部さん、何考えてるんだろ)
丁度そこへ、正門へ向かうレギュラーメンバーの人達が来て、真正面から跡部さんと対面してしまった。
「跡部─!?」
「よぉ、手塚」
「…何の用だ。高寺なら…」
「車の中だ」
跡部さんは、あたしのいる車を肩越しに親指で差した。
「何だと!?」
…先輩驚いてる。そりゃそうよね。まさか裏門で待ち伏せされたなんて…あたしだって想定外。
「高寺に何を…!」
「ふん…。さすがにお嬢ちゃん絡みはあわてるか、手塚よ」
「…高寺は…」
手塚先輩の表情が、ぐっと跡部さんを睨むような顔つきになったみたい。
「大したものだ。うちの忍足が1セットマッチ、ただの1ポイントも取れなかったぜ」
「─…テニスをさせたのか…!?」
「ああ、心底驚いたぜ。青学には越前リョーマが二人いる」
愉快そうに跡部さんが笑う。
「…どういう意味だ?」
リョーマくんが跡部さんの前に出る。
「そのものズバリさ。あの娘はお前と同じ…いやそれ以上かもしれねぇ…ってことさ」
「…………」
皆しん…となってしまった。