東京物語*
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「アホ。監督の許可なしに勝手に対外試合してええわけないやろ」
白石は当たり前、という顔を謙也と財前の二人に向けた後、その視線をおもむろに跡部へと移した。
「氷帝の監督さんは、いてるん? 」
「ああ、いるぜ。日吉、榊監督を呼んで来てくれ。職員室か第一音楽室のはずだ」
跡部が部員達を振り返ると、一番最初に視界に入った日吉に指令を出した。
「わかりました」
すぐさま校舎へ姿を消した日吉を目で追っていた白石は、ポケットから携帯を取り出すとアドレス登録してある番号を呼び出した。
「あ、金ちゃんか。俺や」
「何や遠山の奴、この時間やったら練習中やろにコートに携帯持ってってんのか」
白石のかけた相手が、遠山金太郎とわかると忍足謙也はやや首をひねり眉を寄せた。
「緊急に連絡が必要になるかもしれへんから…って出発前に部長がベンチに一台置いとけ言うてました」
「ふぅん…各校偵察のめぼしい情報を素早く流すつもりなんかな」
携帯で監督を呼び出すように指示している白石を、横目に見ながら謙也と財前は腕を組み話を続ける。
「目的はそうやと思いますが、今みたいに四天宝寺として顔を出せば当然挑まれますやろ。それを見越してのことやと思います」