東京物語*
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「ほな、行きましょか」
赤れんがの駅舎から目を二人の先輩に戻すと、財前はまたスタスタと丸の内側の改札へ足を向けた。
「…と、光」
「待てや、そないに急がんかて…」
白石と謙也もあわてて財前の後に続き、駅舎の中へと戻って行った。
「…何でおるん…? 」
夏休みにもかかわらず、部活真っ盛りの氷帝テニス部のコート。
そこへ忍足侑士が数日前に見知ったトリオ・ザ・四天宝寺。…一人はまぁ、腐れ縁と言うことで置いておくとして、その三名が、何の前触れもなく氷帝のコートに現われたのだ。
「何でって、わざわざこれを渡しに来たんやで? 遠路はるばるご苦労さんくらい言うたらどないや、減るもんやなし… 」
忍足謙也はそう言うと、バッグの中から大事そうにファイルされた表彰状を取り出すと、侑士の鼻先でチラつかせた。