東京物語*
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「暑いやんなー」
「くは~たまらへん。なしてこないに暑いん? 」
「いわゆるヒートアイランド現象、ちゅうもんでしょう」
「…財前お前、暑くあらへんやろ? 」
「暑いですけど? 」
「嘘や。そやったらなしてそないに涼しい顔しとんの! 」
「顔で暑さを出すんですか? 」
「そや、世の中顔やで! 」
話題が微妙にズレながら、新大阪駅から乗り込み終点東京駅新幹線上りホームに降り立った三人は、並んで改札口へと向かい始めた。
「えーと…どっちゃやろ…」
「侑士さんに、乗り換えや道順を聞いてへんのですか? 」
「当たり前やん。いきなり行って驚かすんやろ? 先に色々聞いてしもたらバレバレやん。せっかくの計画が水の泡や」
侑士の母から聞いた氷帝学園の場所と、東京駅からの乗り換え路線を書いたメモ帳を手に、行き先表示板と見比べつつ忍足謙也は言った。