大阪物語*
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(あ…俺たこ焼き食うてへんやん…)
いきなり思い出した。思い出したら止まらない。
(そや…そもそもたこ焼き食い損なったんは、あのひったくり野郎のせいやん! 今思い出したわ。まったく腹ん立つ。何やて…そのひったくり野郎で表彰…? 紙っぺらよりたこ焼き食わせろや!)
怒りのボルテージで相手コートにボールを叩きつける。
「すげっ侑士! その調子だ! ムーンサルトッ! 」
「ク…大阪行きは吉と出たようだな」
「ウス」
誰も知らない忍足の心。
「なぁ、謙也。お前、東京は行かへんの? 」
「は? 東京? 」
練習真っ盛りの四天宝寺コート。ひと息ついてドリンクに口をつけた忍足謙也に、部長の白石蔵ノ介が声をかけた。
「別に予定あらへんけど…」
いきなり何を聞くんだ…という顔で謙也は白石をいぶかしげに見た。