大阪物語*
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「…げっ…」
思わず目を見張り、まじまじとFAX用紙を見直す。
『お手柄・爽やかテニス少年』
あの三日前のひったくり事件の記事が載っている。
(…誰が爽やかやねん…)
従兄弟の謙也、白石と財前の顔を思い出し自然としかめっ面になる。
記事によると、ひったくり犯を捕まえた四天宝寺メンバーは警察から表彰され、感謝状を手渡されている場面が写真となって掲載されている。
「四天宝寺の部長によると、お前の名前でも感謝状が届くそうだぜ? 」
「…え…」
「お前のスカッドサーブで仕留めたんだってな? 」
跡部は相変わらずニヤニヤと笑っている。
「記事、よく読めよ。東京の氷帝学園テニス部の忍足って、あるだろ? 」
「あ…」
確かに、その場にいた四天宝寺メンバーの従兄弟として、サーブを見事に決めた立て役者と記されている。
「普段の実力発揮ってとこか。この件に関しては榊先生は元より園長及び理事長も感心していたから、休み明けに全校集会で表彰されるだろうよ」
跡部はまたニヤついて忍足を見た。