大阪物語*
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そう思った忍足は、その手に取ったストラップを他の土産と一緒にレジへ持って行った。
特別な物じゃない方がいい。その方が気軽に受け取って貰えるだろう。
ストラップだけが売店の小さな袋に入れられ渡されると、しばし掌の上に乗せて眺めてから、他の土産と分けてバッグのポケットへと滑り込ませた。
帰りの新幹線では、駅弁が食べられお腹も満足。ついでに名古屋名物『ういろう』も買ってしまった。
「結構旨いし、好きなんよね」
包装紙越しにういろうの箱を撫でながら、嬉しそうである。
「これは榊先生やろな…」
そうつぶやいて買ったのが、浜名湖銘菓『うなぎパイ』である。夜のお菓子、大人のお菓子とも言われている。
大阪と関係ないが、土産は土産だ。ないよりマシというもの。
「はぁ、人付き合いは疲れるわ…」
お土産の袋をまとめながら忍足はそう思った。
間もなく東京駅だ。