月光小夜曲*
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あたしは、リハビリは人一倍頑張ったと、自分でも思う。
例え50メートルしか走れなくても、リハビリをしなかったら…今も車イスのままだったに違いない…。
あたしのサーブは忍足さんの足元で弾んで、抜けた。
忍足さんは、目を真ん丸にしてあたしを見た。
「…七星ちゃん…ホンマは、テニスしとるやろ…?」
「してませんてば。大体してたら、テニス部に入ってるでしょ?」
「…そらまぁ…せやけど…今のサーブ…手塚のサーブやん。…手塚に手取り足取り教えて貰ったってことやん。妬けるがな~」
「………」
(何なのよ~)
あたしはリョーマくんがよくやるように、数回ボールをコートと手の間でバウンドさせると、忍足さんが絶対に妬けないサーブを打った。
「───!?」
忍足さんは、また身動きが取れなかった。
「…今の」
「今のは、忍足のサーブじゃないか!?」
跡部は思わずベンチから立ち上がった。
「そうですよ。あれは忍足先輩のサーブです」
鳳も驚いて言った。
「忍足さん、あたしに教えたことないでしょ?」
「…せや…てことは…見て…覚えたん…?わずか1~2回ここに来ただけで…?七星ちゃん…記憶力よすぎや…」