大阪物語*
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大阪駅から乗り換えて日本橋へと向かう中、ホームも車内も真夏スタイルの若者達で活気にあふれ、夏休みなんだな、と改めて感じさせられる。
「ビルや地下やったら涼しいで」
電車から降り、人の流れる方へと自然に歩きながら、忍足謙也は従兄弟へ言った。
「そやな、日本橋歩くんも溶けてまいそうや」
ビルから外へのガラス越しに見える世界は、強烈に照り返る真夏の日差しが眩しい。忍足侑士も思わず目を細める。
「なーんや、若さのカケラもない会話やね。これくらいの暑さもしのげんのやったら、コートじゃ勝てへんよ」
ガラスドアの前で、たこ焼き屋の場所を変更しようか考え始めた矢先、不意に後ろから声をかけられ、二人同時に振り向いた。
「白石!何でおるん!?」
自分の学校のテニス部部長に、こんな所でバッタリ出会うとは……。
「俺も居てるんですけど…」
白石の後ろから、もう一人が姿を現した。
「財前もか!!」