氷帝ヒロインといつもの青学ヒロインが登場します。
シンデレラは眠れない*
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「これ…シールですか?」
忍足から渡された写真のシートを見て七星は聞いた。
「せや、先週氷帝でやった演劇祭の時のや」
「……可愛い」
ネズミ2に扮した、ボケ突っ込み担当の忍足の姿に、珍しく七星が笑った。
(七星ちゅわん)
滅多にないことに感動する忍足。
「なら、これが俺様のだ」
「え…」
顔を上げた七星に、今度は跡部がネズミ1のシールを渡した。
「可愛い」
それを見て、また七星が笑った。
「ふ、当然だ。売上ナンバー1だからな」
ポーズを決めた跡部が、優しい眼差しで七星を見た。
「…いいな」
野の草花に近いあなた、空の星に近いあたし。
あんなに優しく穏やかに、泣きボクロに見つめられた女の子は、いまだかつていたのだろうか…。
氷帝中等部一年生からずっと、あたしは泣きボクロと伊達眼鏡を見つめ続けて来た。
ファインダーと自分の目で。
伊達眼鏡は、眼差しで嘘をつく。本心なんて絶対出しゃしない。
でも、泣きボクロの眼差しは嘘をつかない…。
強さも自信も、全部力と輝きとなって瞳に宿る。
「妬けますか?」
鳳くんが三人とあたしを見比べて言った。