氷帝ヒロインといつもの青学ヒロインが登場します。
シンデレラは眠れない*
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「それは俺が立候補したからですよ、楓先輩」
またニコニコと言った。しかも、やたら嬉しそうに見える。
「えっ……」
立候補だって? いつの間に? 聞いてないよ、そんな話。
「先輩がシンデレラって決まってからすぐ、新聞部の脚本担当の人が来て、テニス部側の配役を決めに来たんです」
「……」
「で、俺が立候補したらギャグにしたいから、まずは身長差で遊ぶことにしようって、嫌がる向日先輩を強制的に二人目の王子にしたってわけですよ」
またニコニコだ。憎たらしいくらい。
(あいつら……)
後輩の連中の顔が浮かぶと、心の中で殴り倒した。
「はぁ…」
言っておけばよかった。泣きボクロと伊達眼鏡が希望だったんだって。総スカンくらってもゴリ押ししとけば…。
「…先輩が、跡部部長と忍足先輩の二人がよかったのは知ってます」
鳳くんがあたしの前に立った。
「でも、俺は楓先輩を気に入ってますからね。あの二人に渡すつもりはないですよ」
「え……」
ガラにもなく、自分の頬が熱くなるのがわかった。
それに、何だろう…。急に鳳くんが直視出来なくなった。