月光小夜曲*
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跡部さんと鳳さんの後について、テニスコートに入る。
鳳さんの後に続くと、あたしは自分でも、ひと際小さく感じる…。
跡部さんがコートに入ったとたん、女子の声援が湧き上がる。
『あれ、あの小さい子…』
『体育祭の彼じゃない?』
『そーよ。女の子みたいに可愛い顔の子!』
『あの時、捻挫してずっと部活休んでたんでしょ?』
(……そーゆー話になってるんですか)
『やっと治ったんだ!これで氷帝ルーキーの活躍が見られるわね』
(いやあの…あたし青学ですってば)
「さて、誰とさせるか…」
跡部さんが、テニス部員に目を走らせたので
「あの…跡部さん、お忘れですか? あたしには体力がないってこと。とてもテニスなんて出来ないんですよ」
まだ…跡部さんは、あたしが事故に遭ったことは知らない…。
でも…伝えなければ納得はしないだろう…。
あたしが口を開きかけた時
「ワンセットくらいなら出来るだろう。忍足!」
「何やの?跡部…うほっ七星ちゅわん!可愛いすぎやで!」
あたしは、忍足さんの対戦相手として、否応なしにコートに出された。
「…ところで七星ちゃん、テニス出来るん…?」
ネットを挟んで忍足さんが、そっとあたしに聞いて来るから
「いや、それが全然。まったくこれっぽっちも、出来ないです。てかルール自体イマイチ…わかってませんし…」
半分ヤケで答えた。