氷帝ヒロインといつもの青学ヒロインが登場します。
シンデレラは眠れない*
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「跡部が星野が何か決めるから、それ聞いとけってさ」
それを言うと宍戸くんは、ふう、とひと息ついてドリンクのボトルをベンチに置いた。
泣きボクロはコートの端で榊先生と何やら話し込んでいる。あの様子じゃ当分戻りそうにもないな。
「で、王子様二人希望って、何だよそれ」
宍戸くんがニヤっと笑う。
「…ん~つまり…」
隠したって始まらないか。脚本なんて、出来上がれば部内中に、発表すれば学園中に知れ渡る。
この際開き直ろう。うん。それに、宍戸くんならざっくばらんに話せそうだし。
「実は…」
「はぁ…まぁいいんじゃねぇの? 配役が少ないなら勝手に増やしても。俺はセリフ覚えるなんてやってられねぇから、出るんなら通行人レベルで充分だけどな」
…恋の悩み的な問題は、宍戸くんにはあまり通じないみたいね。ま、かえっていいけど。
「じゃ、跡部にはそう言っとくぜ。じゃな」
「え…」
置いてあったボトルを手にすると宍戸くんはベンチから立ち上がり、さっさとコートへ戻ってしまった。
「あらら…」
本気で二人の王子様を、でか足のシンデレラが手に入れられるわけ…ある? ない?
かなり微妙…とあたしは見る。